金曜日のスバルくん

パパはいつも、金曜日のお迎え当番(それも今は昔の話…)

「人は味噌汁という名の爆弾を抱えて、食堂をさ迷っているのです」

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味噌汁って、なんであんなに溢れるんでしょうか?お盆の上に乗せた味噌汁とお茶は、溢れて当然のような顔をしています。溢さないようにしていても、必ず少し溢れています。まるで安定を求める人々を嘲笑っているかのようです。

いつかは派手に溢すのだろうと思っていましたが、それが今日になろうとは思ってもみませんでした。周りの人に白い目で見られました。私は平謝りしました。溢してスミマセン。騒がせて申し訳ありません。みんな、覚めた目をしていました。

でも、そんな覚めた目をして事の次第を眺めていた貴方も、いつか同じように味噌汁を溢すのです。そうです、人は味噌汁という名の爆弾を抱えて、食堂をさ迷っているのです。その事に気付いた時、貴方の心の目は音もなく開き、世界の真実の姿を映し出すのです。